僕たちは
僕たちは今、概ね悲しみの中にいる。
アフリカ大陸のとある小さな国の少年は、貧困のあまり親に売られて、働いている。2歳のころからドカチンだ。さぼっていたらゴハンがもらえない。ボヤボヤしていたら、けがをする。過酷で危険な労働だ。裸足に素手で、採石場で働いている。2歳だよ。2歳。
息子が2歳。トーマスをスイッチひとつで走らせて、公園のブランコに恐るおそる掴まっている。同じ2歳。新聞の特集記事に載っていた男の子は、怯えた動物のような目をしていた。まるで、売られていく子牛のように…。僕は、食卓で新聞の特集記事を広げたまま嗚咽した。
戦争をしたい人がいる。その準備をしている人がいる。
遠い宇宙(そら)から、この星を眺めてみれば、
なんと愚かな。なんとも惨めな。
もっとも、僕にはこの先を論ずる資格などない…。
(飯田修平) 2004.2