Pure house
ピュアハウス
建設地/広島県     
施工/株式会社小田建設 担当:小田一倍 小田浩一
写真/松岡満男 TOP及び※印中尾俊之
 
design:2006.11-2007.7
preliminary design:2006.11-2007.2
construction:2007.10-2008.4
ファサード 拡大版※こちらから
右側のコンクリートボックスは、隣地。


ピュアハウスについて 

 優雅な曲線を、荒々しい質感で造ろうと思った。

 曲線は、女が本来持つ奥ゆかしい身だしなみによる動作と、社会の一線で活躍している人ならではの隆々とした躍動感を表した。また、その独特の淑やかな丸みに触発されてもいるということを、隠す必要もないと考えた。
 荒々しさは、無骨で乾燥した表皮であるが実は繊細で孤高な男を表している。ようするに、密と粗の対比を試したのだ。一見相矛盾するこの取り合わせの真意は、自然への慈しみから導かれたものなのである。
 
建築をするということ自体自然破壊であるという事実に、更なる破壊を望まないという細やかな思いが込められている。

 地上に長座する造形は、静かで在りたい。シルエットは、限りなくシンプルに。
 
景色を取り込み、冷たい風を遮り暑さをしのぎ、鳥の声を聞き安寧の眠りから覚める。本を広げ、酒を飲む。緑の息吹を嗅ぐ。建築は何も語らず、風景の中にただそっと佇む。
 
さらに建築は、そこに暮らす人の好みや生活に合ったものでなければならない。居心地の良さとは、様々な要素が混在しているからである。そこを見誤ると、それは唯の建造物に過ぎない。建築の根源を追及し、その上で他が近づくことすらできない圧倒的な美しさ。それが、私の目指す建築だ。

 
私は、小さな家を一軒造った。海を越え遠い街の人にも、家という私の建築を見てもらえたら光栄である。(Pure house 2008.4 より抜粋)

エントランス吹抜け
スカイライトからの光の塊が、曲面壁に落ちる。
エントランスからスタディーカウンター・吹抜けを望む
開放された子供室
2階ホール
右の壁面は書棚。
ダイニング・キッチン
キッチン越しにデッキを見る。
Kitchen design/Shyuhei Iida
洗面・浴室
洗面台はコンクリートによる壁からの片持ちカウンター+ステンレス加工 design/Shyuhei Iida 
キッチン・ダイニングから望む夕景
エントランスからスタディーコーナーを見る
子供室から見るエントランスホール
アプローチの水盤にかかるブリッジ
アプローチ夜景
撮影協力/株式会社小田建設
株式会社カッシーナ・イクスシー広島


監理とは?「9月の風」のクオリティー、建築士としての監理。その一例。
写真・解説文/飯田修平

午前1時。
左官。
コンクリート打設日の深夜、誰もいない現場。
冬場の押さえ、コンクリートがなかなか乾かない。今、3回目の押さえ中。
金こて押さえの作業は、明け方まで続く。

孤独。
寒い。
プロだから、慣れているとはいえそれは厳しい。
誰にもできない仕事。唯一「官」の字がつく職人。コンクリート一発仕上げ。このコテの下がすなわち仕上げ面となる。何も塗らない。何も貼らない。全てはこの男の右手にかかっている。他に類を見ない究極の仕上げ。

第26章 コンクリート金こて押さえ」より。


更地の状態から一軒の家が出来るまでの、ドキュメンタリー。
一般の方、家を考えておられる方、編集者さん、若い技術者の方、建築を志す学生さんに、是非見ていただきたい。全63章からなる監理完全記録。
監理記録目次へは、こちらからどうぞ。
WORKS
TOP
模型・写真/9月の風
ファサード
アプローチ
東面
竣工後わずか10日で、テレビ取材を受けました。
RCCテレビ「イブニング・ふぉー」 5月14日(水) 冒頭のコーナーで、紹介されました。
美しい夜景もあわせて紹介されました。(写真/9月の風)
取材風景。
クライアントとレポーターの小川涼子さん。
吹抜けの階段に立つ小川さん。
リビングから望む広島市内の夜景。
夜のアプローチ。
夜、吹抜け。
TOP WORKS