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RF梁スラブ 下検査
鉄筋工事作業中に、予備検査を行いました。作業完了後に是正指示するのではなく、作業中に一度見ておくと、鉄筋工さんを含む施工者とコミュニケーションがスムーズにとれるからです。
トップライトの開口補強等、細やかな配筋を確認しました。

RF梁スラブ・配筋検査
全体作業状況。
トップライト廻りの開口補強筋及びたち上がり筋。
梁配筋主筋本数・スターラップ筋の径とピッチ及びツメの加工状況等をチェックする監理者。
スターラップ筋(すたーらっぷきん)
梁の鉄筋の内、梁そのものの引張り強度に直接影響するのが主筋(しゅきん)で長手方向に上部と下部に入っている太い鉄筋です。
それに対して、地震時等のせん断力に対応する鉄筋をスターラップ筋と呼び、主筋に対して直交する形で主筋を束ねる鉄筋をいいます。
柱で同じ働きをするのがフープ筋です。
スラブ配筋のピッチをスケールを用いて検査する監理者。
屋上点検口の開口補強施工状況。
コーナードレンのコンクリート打ち込み作業状況。
コーナードレン(こーなーどれん)
屋上にたまった雨水を屋上の立ち上がり壁との際から横引きに排水する排水口をいう。
コーナードレンに対して、屋上の平場から直接下部に排水する排水口をルーフドレンと呼ぶ。
ルーフドレンコンクリート打ち込み作業状況。
この建物の屋上面積から算定すると、1時間当たり200mmの雨が降っても対応できるドレンが2か所設置してあります。1か所が仮に詰まっても理論的にはこの地域ではありえない豪雨が降っても対応できるよう設計しています。

RF・2階コンクリート打設
コンクリート打設(こんくりーとだせつ)
コンクリート打ちの日は、施工者にとって特別な日です。
1日の出来高が普段の日と比較にならないほど上がるということでも違いますし、何より生コンクリートというものは、一度打ちだすと絶対に途中でやめられないものだということです。材料が間に合わないから続きはまた明日、というようなことがあり得ないのです。

それと失敗したからやり直すということも通常出来ません。一度硬化したコンクリートを壊して作り直すとなると莫大な費用と時間が必要になります。だから、現場監督はいつもより緊張しているし、気が立っているのです。
10人以上の様々な職種の職人達を束ね品質の高い仕事を遂行させるということは大変な仕事なのです。

昔、現場監督だった頃、生コンの日に現場事務所に電話をかけてきた下請さんを叱りとばしていた所長の顔を今でも覚えています。
生コンの日は施工者にとって、監理者といえども部外者で、その対応をすること自体迷惑で、はっきり言って邪魔なのです。そんなことが分かっているのでわたくしは、コンクリート打ちの日にはあまり現場に行きません。行ったとしても、皆さんに挨拶をする程度であとは足場の上から作業状況をだまって見守るだけです。

今日は美しいコンクリートを打つために工夫をこらしている施工者の姿が見たくて現場に行きました。
生コンはミキサー車によって工場から運ばれ、ポンプ車という特殊車両のホッパーに流されます。そこからホースを使って圧送された生コンを、型枠の中に流しこむのです。

その時、より緊密なコンクリートに仕上げるため、色々な工夫をします。通常使われるのが、棒状のバイブレーターと木槌です。バイブレーターは、流し込んだ生コンの中に直接差し込み、ジャンカ等がおきない様にします。木槌は型枠を建物の外側と内側から直接たたき、型枠の目違い、ジャンカ・ピンホールの発生を防ぎ、型枠に衝撃を与えることにより、より緊密なコンクリートに仕上げることができます。

それに加えて、9月の風の現場では、わたくしの依頼により、細竹を用い生コンを直接突くのです。この作業は、当然より緻密なコンクリートを形成するという目的以外に、それによりバイブレーターの振動等により型枠表面に追いやられたエアーを型枠の外に逃がす効果があるのです。
この作業により、ピンホールの発生を極力少なくしているのです。

さらに当施工者は自主的に、わたくしが現場監督時代にはなかった外震バイブレーターという機械を建物の外と内の両側から型枠にあて、型枠の目違い、ジャンカ・ピンホールの発生をさらに減少させる努力をしているのです。

このように多くの人がいちどきに力を合わせて、良いコンクリートを打てるよう全身全霊を傾注する日がコンクリート打設なのです。
               生コン打設作業風景。

黒いホースのように見えるのが、バイブレーターです。
青いウインドブレーカーを着ている人が、ポンプ車のホースの筒先を持っている人です。
写真では分かりにくいですが、足場の下側に木槌の叩きの人がいます。
通常このくらいのボリュームの生コンを打設するために必要な作業員は、以下のとおりです。

1.ミキサー車の運転手
 定刻どおりに生コンを運ぶ重要な役割です。
1.ポンプ車の操作員
 無線により現場の作業員と連絡を取り、圧送する生コンの量を加減します。
1.生コンが送られてくるホースの筒先を持つ人。また、そのサポートをする人。
1.バイブレーターを突く人 2人。
1.バイブレーターのコードを持ち、バイブレーター作業のサポートをする人 2人。
1.型枠を木槌で叩く人 3人程度。当現場では、外振バイブレーターを2台併用しています。
1.細竹を突く人 2〜3人程度。
1.型枠の崩壊など不測の事態に備え待機し、また、打設後の型枠精度をチェックし支保工の調整をする型枠大工
さん 2人。
1.スラブ表面を平滑に均し、コテで押さえる左官さん 1人。
1.全ての作業を統括する現場監督 1〜2人。
細竹による突きかため作業。
外振バイブレーター。
生コンの品質を、工場試験室の検査員が、抜き打ちの生コンをサンプリングして検査しています。検査項目は、以下のとおりです。

1.生コンのスランプ(やわらかさ)
2.生コンの温度
3.生コンに含まれる塩分量
4.生コンに含まれる空気量

全て適正・許容値であることを、立会した監理者が確認しました。
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2階脱枠・R階建込み
建物の外観が見えてきました。
4週間前に打設した1階と2階とでは色味が違いますが、時間が経つと同じ様になじんできます。
R階パラペット外部に3次曲線のスカイラインをロープ張りしてもらい、設計イメージの確認をしました。
設計通りの高さで決定。
この様に設計者でもある監理者は、デザイン上重要な部分においては現場で位置出しをしてもらい直接そのバランスを確かめるという作業も行います。


パラペット(ぱらぺっと)
屋上の立ち上がり部分。
本来は防水を立ち上げる目的で設けるが、その高さ及び形態は、その建物のバランスを決定するデザイン上重要な要素である。
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土間下成形
この家には、1階の床に段差があるため、土間コンクリートの打設を2F支保工解体後に行う計画で工事を遂行してきました。
1階・2Fスラブコンクリート打設より4週間以上が経過し、十分なコンクリート強度が得られたと判断が出来、支保工を解体しましたので、土間コンクリート打設の運びとなりました。
そのためには、床段差を埋戻土にて成形し、断熱材と防湿シートの敷込みを施す必要があります。
1階床段差部分の土間下成形状態。          (写真/(株)小田建設)
立ち上がり部分にも断熱材がはられている。
段差のない部分も一緒に打設します。断熱材(発泡ポリスチレン板厚50)と防湿シート(ポリエチレンシート厚0.15)の施工状況。

この後、土間配筋を施し、検査後コンクリート打設となります。
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