山口の家


concept

 切り離すことによって生まれる新たな面に光が差し、風が吹き抜ける。

 敷地の持つポテンシャルを極限まで引き出すこと。敷地が潜在的に持つ固有のエネルギーを使い切ること。それが結果として省エネルギーであり、自然の力を利用した家と成り得る。
 まずは、敷地の中に大きな陽だまりをつくることから始める。それから、風の通り道を用意する。そして、周辺環境が持つ肯定的な要素全てを取り込む。特に、公園がある価値は大きい。陽が差し、風が吹き、鳥や、遊んでいる子供らの声が聞こえ、草花の息づく匂いがする。公園からダイニングまたは2階のユーティリティーカウンター越しに続く中庭は、まるで公園に居るかの様な、このあたりはまるで公園に屋根を架けて暮らしているかの様な、そんなイメージである。
 中庭は、季節の移ろいと時間の経過により、その表情を刻一刻と変化させ、春・夏・秋・冬と美しい日本の四季を華麗なまでに演出し、描写してくれる。この家は決して大きくなく華美なしつらえもないが、この中庭と風の通り道により、大いなる自然を感じつつ、そして家族が仲良く、いつもハッピーで明るく開放的に暮らせる家である。

飯田修平/一級建築士事務所9月の風

plan


section


elevation

北面(道路側)
東面(公園側)
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